【名古屋グランパス】2018シーズン前半戦の戦いを振り返る

こんにちは、つなかん(@tunakan758)です。

この記事では、グランパスの2018年前半戦の戦いについて振り返りつつ書いていきたいと思います。

 

5月20日にJ1第15節が終了して、ワールドカップ開催による中断期間へと入りました。

結果だけ先に行ってしまうと、僕の応援している名古屋グランパスは現在勝ち点9の最下位。かなり厳しい状況に追い込まれています。

何と言ってもホーム開幕!J1第2節ジュビロ磐田戦を観戦してきたの記事を書いて以来、全く勝てなくなり、まさかの13試合未勝利のままワールドカップによる中断期間を迎えることとなりました。

2018年前半の試合結果

  1. G大阪2-3名古屋
  2. 名古屋1-0磐田
  3. 湘南0-0名古屋
  4. 名古屋0-1川崎
  5. 鳥栖3-2名古屋
  6. 札幌3-0名古屋
  7. 名古屋2-3仙台
  8. 鹿島2-0名古屋
  9. 神戸3-0名古屋
  10. 名古屋1-3清水
  11. FC東京3-2名古屋
  12. 名古屋0-0C大阪
  13. 名古屋1-1横浜FM
  14. 長崎3-0名古屋
  15. 名古屋2-3柏

J1復帰戦となった開幕戦ではガンバ大阪相手に3-2、2節のジュビロ磐田戦も1-0で連勝と幸先のいいスタートを切ることができたグランパス。

しかしその後の4節の川崎フロンターレ戦で敗れてからはまさかの8連敗を喫します。

そしてワールドカップによる中断前最後の試合となった15節の柏レイソル戦まで敗れ、ついに勝てないまま中断期間を迎えることとなりました。

2018年Jリーグ開幕!名古屋グランパスvsガンバ大阪を観戦してきたホーム開幕!J1第2節ジュビロ磐田戦を観戦してきた

ブログで紹介した2試合は勝ったのに、書いてない試合は1試合も勝ってないというのは、僕のせいなんですかね?(笑)

ブログには書いてませんけど、ちゃんとスタジアムに足を運んで応援してるんですけどね・・・。

選手の頑張りや必死さが伝わってきても、それが結果に現れないのは辛いものです。

勝てなくなった原因を考える

それぞれの試合にそれぞれの敗因はあるんですが、もっと大きなくくりで考えてみたいと思います。

  • W杯開催による超過密日程
  • 選手層の薄さ
  • 昨シーズンからの守備の課題が改善できていない
  • 昨シーズンブレイクした青木の不振

W杯開催による超過密日程

言い訳じみてますが、正直J1復帰した年がワールドカップによる超過密日程になってしまったのは不運としか言いようがありません。

水曜日+週末の2試合を3月31日から5月20日まで、計15試合を連続して戦わなければなりませんでした。

基本的にサッカーの試合は1週間に1試合のペースで行われますが、野球で例えるなら先発ピッチャーが普段中6日で投げていたものを中3日ペースで投げるようなもの。過酷です。

さらに4月の週末は全試合がアウェイゲームということもあり、北は北海道から南は長崎まで、毎週移動するだけでも疲れるのに選手は試合をしなきゃなりません。

これだけの連戦に加え、移動が続くと嫌でも疲労が溜まっていきますよね。

 

まあけれど、この15連戦というのは他のクラブもみんな同じ条件です。

なので仕方がないことですが、ここで浮き彫りになってしまった問題は選手層の薄さ修正が効かなかったことだと思います。

選手層の薄さが主力の勤続疲労に

開幕戦となったガンバ大阪戦。

これまでチームのまさに心臓部であった田口泰士が抜けた穴を、和泉竜司、小林裕紀、長谷川アーリアジャスールの3人で見事に埋めることに成功していました。

ですがそんなに都合よく行くはずもありませんでしたね。

 

15連戦の始まったサガン鳥栖戦前に和泉が離脱。この3人のうち誰かが欠けるとボールを前に運べない問題が浮き彫りになりました。

ようやく和泉が戻って来たら次は別の選手が負傷離脱。

連戦による疲労で、けがをする選手も増えていき、なかなかベストメンバーが揃いません。

負傷選手が戻ってきても、次は開幕から出続けている選手が勤続疲労していてベストパフォーマンスが出せない。

この負の連鎖が起きてしまったが最後、超過密日程によってなかなか修正することができませんでした。

 

昇格してきたばかりのクラブは、どうしても戦力的に他チームに劣ってしまいます。

最後のひと枠でギリギリ昇格した名古屋には、過密日程の影響が戦力の薄さによってダイレクトに響いてしまう結果となってしまいました。

昨年からの守備の課題が改善されていない

グランパスの試合結果を見ての通り、失点の多さは眼に余るものがあります。

ほぼ毎試合3失点しているのですが(笑)、毎試合3失点していては勝つのはなかなか厳しいでしょう。

よく見るのはカウンターによる失点と、サイドバックの裏のスペースをしつこく突かれ、自陣深く攻め込まれてから中にボールを入れられて決められるシーンです。


実際にデータで見てもクロスからの失点が26.7%と約4分の1を占めています。

参考 名古屋グランパス 2018 シーズンサマリーFootball LAB

 

さらに自分たちの判断ミスによる失点が目立ちます。



こういう「安い失点」をしていては当然勝つのは難しいでしょう。

J1ではこういったミスは見逃してくれません。

 

そして失点の多さも際立っているんですけど、相手に先制される試合も非常に多いです。

先制された試合は15試合中なんと10試合にも及びます。

連敗が続き出口の見えない苦しい状況で、勝ちたいと強く思えば思うほど、相手に先制された途端にガクッとチームの士気が下がってしまいます。

実際にスタジアムでそういう空気になってしまった試合を何度も見てきました。

最大の誤算だったのは青木の不振

2017年シーズン、26試合で11ゴール3アシストと目覚ましい活躍をした青木亮太が、今シーズンはここまで12試合で0ゴールと苦しんでいるのがチームとしての最大の誤算だったと思います。

青木の特徴の一つは、独特なリズムのドリブルで相手をかわし、シュートまで持っていくことですが、今シーズンはドリブルの途中でボールを奪われてしまうシーンが目立ちます。

今シーズンはポジションが右から左に移っている影響もあると思いますが、J1ではJ2とは異なり代表クラスのディフェンダーもゴロゴロいます。そういった相手に対して、青木のドリブルが通用していない現状もあると思います。

 

もちろん一人の選手だけの影響でこうも低迷することはあまりありません。

ですが青木の不振は主力として考えていたチームにとって痛手でした。

これほどの不調は想定外だったのではないでしょうか。

こればっかりは自力で乗り越えてもらうしかないですね。

なぜ風間監督は解任されないのか

チームが低迷したときの打開策として、監督が解任されるのはプロスポーツでは自然なことです。

2018年シーズンもすでに監督交代を行ったクラブもあります。

ですが現段階においてグランパスは風間監督を解任する考えはないようです。小西社長も風間監督のまま闘うと明言しています。

風間監督は今のグランパスにとってのコンパス

解任を望む人や他クラブのサポーターからすれば「なぜ?」と思う人もいるかと思いますが、続投の理由は今の名古屋にとっては「監督を変えることの方がリスク」だからでしょう。

 

風間監督が就任する前の2016年以前のグランパスは、クラブとしてどういうサッカーがしたいのか、クラブとしてのスタイルが不明瞭だったために行き当たりばったりのその場しのぎの補強しかできていませんでした。

そんな中2010年のリーグ優勝以降、徐々に低迷し始め、2016年についにクラブ初のJ2降格を味わうこととなりました。

J2降格という憂き目にあい、ようやくクラブとしてどういうサッカーを目指すのかを定め、中・長期的なビジョンを設定し、風間新監督の元、「新しいグランパス」を築き始めました。

昨シーズン、なんとか1年でJ1復帰を決めたものの、選手をほぼ全員入れ替えた「新しいグランパス」になってまだ2年目です。

2年前のもともとJ1に居続けたグランパスとは全く違います。

ここで監督を代えるということは、これまで積み上げてきた1年半が無駄になると同時に、将来のビジョンの再設定をする必要があります。

そして万が一監督を交代しても、J2降格となってしまった場合・・・これこそがクラブとして最悪のパターンです。

 

チームとして成熟しきれていない現段階で風間監督を失うことは、チームが路頭に迷うことを意味します。

まるで大海原で進むべき方向を教えてくれるコンパスを失うようなものなのです。

トップチームから下部組織まで一貫したクラブのスタイルを構築中

風間監督が就任して以来、下部組織や地元大学との連携も高まっています。

今シーズンは6人のユースの選手がトップチーム登録、2人の地元大学生が特別指定選手としてチームに加わっているんですね。

 

風間監督はグランパスの監督に就任した当初、この(名古屋の)土地にはまだまだ力があると語っていました。

これまでのグランパスは下部組織や地元に良い素材の選手がいても活かせてませんでした。

それはトップチームと下部組織で異なるスタイルのサッカーをしていたからなのですが、風間監督就任以降はトップから下部組織までスタイルを共有して闘うようになりました。

その結果として、有望なユース選手がトップの試合にどんどん出て経験を積めるようになっているんですね。

今シーズンほど多くのユース選手がトップの試合に出てプレーする場面は見たことがありません。

 

ここで風間監督を代えることは下部組織の戦い方を含め、文字通り全てをまた一から作り上げることに他なりません。

その場しのぎの監督交代で、ようやくクラブとして統一できたビジョンを転換させるのは、僕もクラブにとってデメリット(リスク)の方が大きいように思います。

本当に監督だけの責任なのか

勝てなくなった原因を考えてみても、今シーズンのグランパスは不運が重なってる部分もあります。

毎週2試合約2ヶ月間の超過密日程では選手のコンディション調整だけで手一杯。

すぐに次の試合がやってくるため、戦術の見直しや課題修正に割ける時間はほとんどありません。

そこをなんとかするのが監督の仕事でもありますが、先にも言ったようにギリギリ昇格した名古屋は選手層が薄いです。

この選手層の薄さは、監督を代えただけでなんとかなるような問題ではないように思えます。

十分な戦力が確保できなかったクラブにも責任はありますし、結果を残せない選手にも責任があります(勝てる雰囲気を作りきれていない僕たちサポーターにも)。

監督を代える前に、まだまだクラブとしてやれることがあるのではないでしょうか。

とは言ってもプロの世界

ただ、プロは結果が全ての世界ですからね。結果が出ていない以上は責任を問われます。

風間監督は日本でも有数の素晴らしい監督なのは間違いありませんが、風間監督だけが全てではありません。

サポーターだけでなく、スポンサーとの関係もありますからね。

さらに未勝利が続く場合には、社長が続投を明言しようとも解任に舵を切る可能性もあるかもしれません。

ここから巻き返すのは難しくとも不可能ではない

(2018年5月20日時点)

さて、順位表をみても分かる通りグランパスは現在ダントツの最下位。

勝敗や得失点をみても残念ながら順当ですね。夏の移籍期間での補強も間違いなく必要でしょう。

改善すべき点は当然ながら失点を減らすことなんですが、風間グランパスは攻撃あっての守備という考えがあります

2017シーズンはリーグ最多の85ゴールを決めたのですが、ここまで14ゴールと少ないですよね。

攻撃がうまくいってないから失点が多いのです。攻撃してる途中でミスしてボールを奪われるから失点する。

もちろん守備の改善も重要ですが、今のグランパスは攻撃的な選手が多い点を踏まえると、攻撃がうまくいってない問題をより解消すべきかなと個人的には思います。

 

J1に残留できる15位とは勝ち点8差

かなり厳しい状況ではありますが、残り試合はまだ半分以上あるので追い抜くのは不可能ではありません。

まずはこの中断期間でしっかり修正すること。そしてリーグ戦再開後、いち早く未勝利記録を止めることからスタートしたいですね。

 

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