信頼を築くには時間がかかる。でも崩れるのは一瞬

2018年シーズンも終わり、オフシーズンに入ったわけですが、早速悲しいリリースがありました。

玉田圭司の契約満了が発表。

これには「は?なぜ?」という思いしかないですし、後ろからいきなり通り魔に刺されたような気分です。

本当は違うことをブログに書こうと思っていたんですが、書く気すらも無くなってしまいました。

2014年に一度退団もJ2降格を機に戻ってきてくれた

玉田は現在38歳と大ベテランの領域ながら、今シーズンは24試合に出場。

3ゴールを決め、Jリーグ通算100ゴールまであと1と迫っていました。

名古屋のユニフォームを着て通算100ゴールを決める姿を観たかったですし、今シーズンのパフォーマンスを見る限り来シーズンも十分戦力だと思っていました。

これは僕以外の名古屋サポーターは同じように思っていると思います。

 

玉田はサポーターからも本当に愛されている選手です。

2010年の初優勝の時に決勝ゴールを決めたのは玉田ですし、2006年から14年に一度退団するまで9年間も名古屋にいたわけです。

16年にグランパスが初めて降格した直後のオフシーズン、玉田は名古屋に帰って来てくれました。

 

多くの選手がグランパスを去っていく中で、玉田の再加入の発表は降格のショックで落ち込む僕らの希望の光となった瞬間でした。

再加入のときの移籍会見で玉田はこう話しています。

─実際にグランパスから復帰のオファーを受け、どのような気持ちだったのでしょうか?

グランパスのことは離れていてもずっと頭の中にありましたし、結果や動向など、いつもチェックしていました。残念ながらJ2へと降格していまいましたが、その状況でオファーをいただきました。グランパスとは自分にとって、選手としても最も良い時期を過ごさせていただいた特別なクラブですし、即決させてもらいました。

出典:玉田圭司選手 移籍加入記者会見 名古屋グランパス公式サイト

 

サッカー選手に移籍はつきものですが、これほどクラブを愛してくれる選手は多くありません。

ましてやクラブの初優勝、J1昇格に貢献した功労者でもあるのに、円満に退団にできなかったのが残念でなりません。

インスタグラムでは「あまりにも突然だったので正直、頭を整理するのに少し時間がかかりました…。2014年に1度退団し、その2年後に帰ってきて名古屋グランパスに誠心誠意を持ってやってきましたが、契約しないと伝えられた時には労いの言葉の1つもなかったことにはがっかりしました」と苦しい胸の内を明かす。

出典:玉田圭司が名古屋退団明かす…「労いの言葉なかったことにがっかり」も気丈に ゲキサカ(12/6 8:14配信)

年齢も38歳と必ずしもフルタイムで出場できるわけではないので、契約満了に至るクラブの考え方もあるかもしれません。

でも、仮に契約満了だとしても、これまでの貢献に対する労いの言葉はかけてあげられなかったものか。

 

選手だって選手である前にひとりの人間です。

自動車の一部品でも、会社の歯車でもありません。

人間と人間同士の関わり合いとして、せめて筋を通すことはできなかったんでしょうか?

クラブの功労者に対する仕打ちはこれが初めてじゃない

正直、今はクラブへの失望感でいっぱいです。

というのも、この退団の流れはこれが最初じゃないから。

 

忘れもしない2016年。

グランパスの初優勝に貢献した闘莉王が、2015年オフに契約が折り合わずにチームを去りました。

その後2016年シーズンは当時の小倉監督のもとチームが低迷。

18戦未勝利と苦しい状況でした。

 

低迷するクラブを救うために、はるばるブラジルから闘莉王が戻って来てくれました。

その後チームは息を吹き返し、最後の最後まで残留の希望を抱かせてくれました。

しかし最終節で僕らの願いも届かずJ2降格・・・。

 

本当に辛かったのはここからでした。

というのも、降格が決まった後に真っ先にクビを切られたのがクラブのために戦ってくれた闘莉王だったんです。

残留争いで苦しむ中、唯一の希望の光となっていた闘莉王のクビは全く理解できませんでした。

 

今となっては風間監督のもと新しいチームのスタイルを作るためで、契約満了の意図もなんとなく分かります。

でもクラブのために尽くしてくれた選手を容赦なく切り捨てるクラブのやり方は全く理解できませんでした

怒りと悲しみに帰国していく当時の闘莉王の姿は今でも忘れられません。

 

喧嘩別れする形の、この辛い思いはもう二度としたくない。

そんな思いも叶わずにまた同じ轍を踏むのかと、本当にガッカリしています。

信頼を築くには時間がかかる。でも崩れるのは一瞬

同じようにクラブの人事のやり方に失望感を抱いてる人は多いと思います。

J2降格を機に小西社長のもとクラブが生まれ変わったと思っていただけに、まだ膿を出し切れていなかったのかと残念でなりません。

 

もちろんクラブ側にも考えはあると思うけど、応援する僕らにだって納得できないこともあります。

信頼を築くには時間がかかりますけど、崩れるのは一瞬なんですよ。

玉田には感謝しかないです

こんなこと言ったところで、玉田の契約満了は撤回されないでしょう。

せめて感謝を伝えられる機会があればいいんですけどね。

クラブ側が何をしようが、新シーズンが始まれば応援する他ないのがサポーターの宿命なのがもどかしいところ。

でもサポーターの方を向いていないやり方が続けば、どんなに客は増えても愛されるクラブにはなれないと僕は思います。

 

最後に、玉田には感謝しかないです。

復帰の発表があったときは本当に嬉しかった。

年齢を感じないプレーで僕らを魅了してくれました。

来年も当然名古屋の戦力だと思っていただけに、この結末は残念でなりません。

 

これからも「名古屋を愛し、名古屋に愛される男」であってほしかったです。