高校英語の定番書『一億人の英文法』のおすすめの使い方を紹介します

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

  • 『一億人の英文法』について知りたい
  • おすすめの勉強法は?
  • TOEICにも使えるの?

今回はこんな疑問を解決していきます。

つなかん
つなかん

こんにちは、つなかんです。

一億人の英文法』は、英語を勉強しようと思った人なら一度は聞いたことのあるテキストかもしれません。

僕はこの『一億人の英文法』をやり込んで、TOEIC855点まで引き上げることができました。

結論としては、個人的に英文法書の中では一番おすすめです。

『一億人の英文法』の特徴

一億人の英文法の画像

『一億人の英文法』の特徴はざっくりとこんな感じ。

  1. 話し言葉で書かれているため読み進めやすい
  2. 文法用語が極力省かれている
  3. ネイティブの視点から文法を学べる
  4. 分厚い(デメリット)

①:話し言葉で書かれているため読み進めやすい

このテキストでは終始、話し言葉で書かれています。

文章が堅苦しくなく、読み進めやすいです。

②:文法用語が極力省かれている

文法用語は体系とともに変わります。話すための新しい文法である本書には、多くの古い用語は不要です。その結果、この本では日常語域を出る特殊な文法用語はほとんど出てきません。

出典:一億人の英文法

これまでの英語の授業で、「過去完了の継続用法」やら「関係代名詞」といった文法用語がたくさん出て、わけがわからなくなった人も多いと思います。

しかし『一億人の英文法』では、こういった文法用語ができるだけ省かれています。

学生時代に文法用語が苦手で英語が嫌だった人にとって、『一億人の英文法』は取り組みやすい文法書になっています。

③:ネイティブの視点から文法を学べる

このテキストでは

ネイティブスピーカーがどのように文法を運用しているか?

という視点から書かれています。

ネイティブがどのように英文法を操っているのか、イメージで捉えることができるわけです。

例えば、英語は丁寧な言葉を使おうとすると過去形に変化します。

  • Can you open that window?
  • Could you open that window?

丁寧にお願いをするときにはCan→Couldになります。

学校で習ってきた知識なら、ただ単に

「過去形を使えば丁寧になる」と覚える人が多いでしょう。

しかしこのテキストの中では「どうして過去形を使うと丁寧になるのか?」その本質となる部分まで理解を深めていきます

文法をイメージで捉えられるようになると、感覚的に英語を理解することができます。

④:分厚い(デメリット)

中身は比較的読みやすいものの、本自体は分厚くてちょっと重いです。

そのため持ち運ぶには不向きですね。

ただ、高校文法の参考書はどれも分厚いものが多いですよね。

文法事項を網羅するとなると分厚くなるのは仕方ないかなと思います。

基本的には自宅で勉強するか、どうしても持ち運びたい人は自炊(電子化)をするのがいいですね。

『一億人の英文法』を使った勉強法

『一億人の英文法』を使った勉強法を紹介していきます。

といっても、特に変わったことはありません。

愚直にテキストを読み進めて英文法の理解を深めていくだけです。

なぜなら、英文法を理解するのに近道はないからです。

ただ、読み進める事においても注意点があります。

それが次の通りです。

  1. 3周読む
  2. 期間を決めて短期集中で読み切る
  3. テキスト内の英文は必ず声に出して音読する

①:3周読む

人間の脳は一回で覚えられることはそんなに多くありません。

何周も繰り返すことで少しずつ覚えていった方がいいです。

基本的にテキストは3回読むのがおすすめです。

3周読みのやり方

僕はこんな感じにテキストを読んでいました。

3周読みのやり方
  1. 1周目は40%くらいの理解度で良いので、とにかくざっくり読んで概要を掴む
  2. 2周目はしっかり読みながら60%の理解度を目指す
  3. 3周目は理解できていない部分を重点的に読んで、80%の理解度を目指す
  4. 残りの20%は問題を解きながら覚えていく

ポイントとしては、とにかく理解することに重点を置くこと

文法事項を「暗記する必要はない」です。

文法って、プラモデルの取扱説明書みたいなものだと思います。

説明書は暗記する必要なんてなく、使い方を理解できれば十分ですよね。

最初はどのような文法があるのか理解すること。

そして一通り理解できたら、あとは実際に使いながら覚えた方が効率がいいですよ。

②:期間を決めて短期集中で読み切る

分厚い本なのでダラダラ進めてると一向に終わりません。

期間を決めて、短期集中で読み切りましょう。

この本には「高校生は1週間から10日で読み終わる」とありますが、正直なところ社会人にはちょっと大変だと思います。

だいたい「2週間で1周終わらせる」ことを目安にするといいでしょう

2週間で1周すると、おおよそ1ヶ月半で終わらせることができます。

③:文章中の英文は必ず声に出して音読する

テキスト中に出てきた英文は必ず声に出して読みましょう

これは間違いなくやった方がいいです。

口を動かすことによって、英語が頭に残るだけでなく感覚として残ります。

その他にも音読の効果はいろいろあります。

  • 発音が良くなる
  • その英文を聞いたときに理解しやすくなる
  • 英文を返り読みしなくなる
  • 声に出すことで眠くなくなる

などなど。

英文をただ眺めているだけでは頭に残りません。

英文を見たら必ず声に出す習慣をつけておきましょう。

『一億人の英文法』はTOEICにも有効

『一億人の英文法』はTOEICの勉強にも使えるのかという疑問について答えておきます。

結論としてはTOEICにも有効だと思っています。

なぜならTOEIC600点までは、特別な対策をしなくても基礎的な文法の理解がしっかりできていれば到達できるからです。

『一億人の英文法』は「基礎的な文法の理解」に役立つ

『一億人の英文法』は「基礎的な文法の理解」に大いに役に立ちます。

もちろん短期間でTOEICのスコアがほしい人は、TOEIC対策だけやった方がいいです。

しかし英文法をしっかり固めた上で対策をすれば、結果的にさらに上のスコアを目指せます。

僕もTOEIC680点を取るまでに2年かかりましたが、その後わずか4ヶ月で855点まで引き上げることができました。

しっかりとした土台があれば、TOEICの点数を上げるのは難しくありません。

しっかりとした土台を作る上で、『一億人の英文法』は役に立つといえます。

『一億人の英文法』はこんな人におすすめ

『一億人の英文法』はこんな人におすすめです。

  • 学生時代に文法が苦手だった人
  • テストのためでなく、話すための英文法を学びたい人

中学英語を復習するなら『くもんの中学英文法』がおすすめ

くもんの中学英文法の画像

中学レベルの英語を復習したい人は『くもんの中学英文法』をやりましょう。

中学英語がコンパクトにまとまっていて、復習するのにちょうどいいです。

『くもんの中学英文法』については、以下の記事にて紹介しています。

『くもんの中学英文法』を使って中学英語をやり直し!使い方も解説

一億人の英文法を終えたその先は?→問題を解こう

一億人の英文法を終えたあとは、ひたすら問題を解いていきましょう。

自分では理解したと思っていても、実際には定着してないことはよくあります。

実際に問題を解く(アウトプットをする)ことによって、自分がまだ理解できていない部分を見つけることができます。

問題集は『ネクステージ』がおすすめ

問題をたくさん解くのに『ネクステージ』がおすすめです。

ただ、この本は分厚いので、すべての問題を解こうとすると大変だと思います。

やった分だけ力はつきますが、そんなに時間がない人もいますよね。

そういう人は、代わりに瞬間英作文をやりましょう。

瞬間英作文をやるだけで、英語を話すための基礎はできあがります。

瞬間英作文については、以下の記事で紹介しています。

瞬間英作文トレーニングの効果は?やってみて感じた効果4つ