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- 音読パッケージのやり方は?
- サイクル回しはどのようにやればいいの?
- 音読パッケージを実践するときのポイントは?
今回は、こんな疑問を持っている人に向けて、音読パッケージの具体的なやり方とやる際のポイントについて解説していきます。
英語ができるようになるための効果的な学習法のひとつである英語上達完全マップ。
完全マップ学習法の中心的なトレーニングのひとつが音読パッケージです。
音読パッケージは、ただテキストを1周させて「ハイ終わり!」ではなく、何周も繰り返し学習すること(サイクル回し)が求められます。
サイクル回しとは?
英語を「知っている」だけでなく「使える」ようにするには、同じテキストを何周も繰り返す(反復練習する)ことが必要です。
しかし繰り返し音読することが必要とは言っても、1つひとつの英文を100回ずつ音読するのはやっぱりしんどいですよね。
そこで、テキストの繰り返し方を工夫したのが「サイクル回し」です。
1つのテキストを100回音読するのに
30回+20回+15回+10回+10回+10回+10回 ≒100回
と細かく分割していきます。
音読パッケージでは、このサイクルの回し方でテキストを繰り返し音読していくわけです。
なぜサイクル回しが良いの?
このサイクル回しの勉強法が効果的な理由は次の通りです。
- 飽きにくい
- やればやるほど早く楽に回せるようになる
- 忘れた頃に音読し直すことで記憶に定着する
サイクル回しが良い理由①:飽きにくい
同じ英文を100回音読するにしても
- 同じ文章を連続で100回繰り返し読む
- 30回+20回+15回+・・・と分割しつつ合計が100回になるように読む
では、分割して音読した方が飽きにくいですよね。
なぜなら、適度なタイミングで次の内容に移れるからです。
同じ文章をひたすら100回も読むのは、ものすごく単調ですし、つまらないですよね。途中で投げ出したくなります(笑)。
しかしサイクル回しなら、ある程度のタイミングで違う内容に移れるので、飽きにくい仕組みになっています。
サイクル回しが良い理由②:やればやるほど早く楽に回せるようになる
サイクルを重ねれば重ねるほど、徐々に音読する回数が減っていきます。
だんだん読む回数が減っていくので、やればやるほど早く楽に音読できるようになります。
サイクル回しが良い理由③:忘れた頃に音読し直すことで記憶に定着する
テストのために一夜漬けで暗記したけど、テストが終わったら何をやっていたかほとんど忘れてしまった。
昔、こんな経験をした人もいるのではないでしょうか?
1度にいくらやりこんでその日は覚えたと思っても、数日経つと忘れてしまう。
「エビングハウスの忘却曲線」というのを知っていますか?
人間は次の日には学んだことの74%を忘れてしまうんですね。
長期的に英語の知識を定着させるためには、繰り返し復習することが大切です。
サイクル回しをすることによって、英語を自分の血肉に変えていく(英語体質をつくる)ことができるわけです。
音読パッケージの効果は?
実際に音読パッケージに取り組んでみて、僕自身が感じた効果は主に次の3つです。
- 英語を返り読みしなくなる
- リスニング力の向上
- 英語の体力が身につく
音読パッケージの効果は別記事で書いているので、合わせて読んでみてください。
音読パッケージの具体的なやり方
ここからは具体的な音読パッケージのやり方を紹介します。
先行リスニング
テキストに入る前に、まずは文字を見ないで自分がどれだけ英語が理解できるのかチェックします。
それが「先行リスニング」です。
テキストを見ないでCDの音声だけを繰り返し聴いていきます。
先行リスニングでは、どのくらい音声を聴き続ければいいの?
という疑問が湧くと思います。
僕は10周ほど聴いていたんですが、正直なところ、そんなにやる必要なかったなと感じています。
何十回も聴き続けたところで、聞き取れない部分は聞き取れるようになりませんでした。
なので回数はそれほど多くなく、3-5周くらいで十分じゃないかなと思います。
1サイクル目
先行リスニングが終われば、いよいよテキストに入っていきます。
- 聴き解き
- テキストを見ながらリピーティング(5回)
- 音読(15回)
- テキストを見ないでリピーティング(5回)
- シャドーイング(5回)
1サイクル目では、「聴き解き」と「音読30回」をやっていきます。
具体的には、ひたすら30回音読するのではなく、リピーティング・シャドーイング合わせて30回音読していきます。
聴き解きは、先行リスニングで聴いた音声と文字をすり合わせていく作業。
何回聴いても聴き取れなかった箇所があるはずなので、そこをテキストの文章を見て確認していきます。
テキストの文章を見ながら、CDの音声の後に続いて5回復唱していきます。
「テキストを見ながらリピーティング」で聴いたCDのリズムを頭で思い出しながら、15回音読していきます。
テキストを見ないでCDの音声を頼りに5回暗唱します。
まだこの段階では上手に音読できないかもしれませんが、大丈夫です。
サイクルを繰り返していくうちに、できるようになっていきます。
全くリピーティングできないようであれば、テキストの文章を見ながらリピートしていきます。
最後に、テキストを見ないでシャドーイングを5回していきます。
シャドーイングは慣れない人にとっては難しいので、これも最初のうちはできなくても気にする必要はありません。
うまくできないうちはテキストを見ながらシャドーイングしていきましょう。
シャドーイングまで終われば、1サイクルが完了。次のページに移ります。
こんな感じでテキストの英文をひと通り30回ずつ音読していきます。
テキスト全体を1周させたら、また最初のページに戻って2サイクル目に入ります。
2サイクル目
- テキストを見ながらリピーティング(3回)
- 音読(10回)
- テキストを見ないでリピーティング(4回)
- シャドーイング(3回)
2サイクル目では回数が10回減って、全部で20回音読していきます。
2周目となれば、おおよそ流れもつかめてきますし、回数も減るので少し楽に感じると思います。
2サイクル目を終えると、ちょうど50回なので半分終えたことになりますね。
3サイクル目
- テキストを見ながらリピーティング(3回)
- 音読(7回)
- テキストを見ないでリピーティング(3回)
- シャドーイング(2回)
3サイクル目では、さらに回数が減って合わせて15回音読していきます。
4サイクル目以降
- テキストを見ながらリピーティング(2回)
- 音読(4回)
- テキストを見ないでリピーティング(3回)
- シャドーイング(1回)
4サイクル目までくると内容もかなり頭に入っていて、音読もかなり楽になっているはず。
しかし慣れてくると、本文を暗記してしまって、考えなくても口から勝手に出てしまいます。
結果的に暗記してしまうのは仕方ないですが、できるだけ頭の中で内容をイメージしながら音読するようにしましょう。
こんな感じでサイクル回しを7周させ、合計100回音読を目指していきます。
音読パッケージを行う際のポイント4つ
音読パッケージを行う際のポイントを4つ紹介します。
- 「みるみる」ではProgram Twoから始める
- みるみるの英文が分からない場合は中学文法の復習から始める
- 量が多く感じたらテキストを2分割する
- こまめに休憩と水分を取る
①:みるみるではProgram Twoから始める
みるみるを使って音読パッケージにチャレンジするときは、Program Twoから始めるようにしましょう。
Program Oneの外国語学習法は正直かなり難しいので、無理にやろうとすると挫折する可能性が高いです。
一方のProgram Twoは簡単なストーリーになっていて理解しやすくなっています。
内容も面白く、取り組みやすいのでおすすめです。
②:みるみるの英文が分からない場合は中学文法の復習から始める
みるみるに書かれている英文が全く理解できない場合は、中学レベルの復習から始めた方がいいですね。
音読パッケージは、自分が理解できるレベルの英文を繰り返し音読することに意味があります。
中学レベルの内容を一通り理解してから、再び音読パッケージにトライしても全く遅くはないです。
③:量が多く感じたらテキストを2分割する
初心者がいきなりテキスト1冊分をやるのは結構しんどいです。
文量が多く感じるときは、テキストを2分割して取り組みましょう。
④:こまめに休憩と水分を取る
英語の音読は、日本語を話すときには使わない筋肉を使うので口が疲れやすいです。
こまめに休憩を取りつつ、喉を痛めないように水分も取るようにしましょう。
音読パッケージを終えた後はどうするか
瞬間英作文でアウトプット練習
音読パッケージのトレーニングだけでは英語が話せるようになりません。
英語を話せるようになりたいなら、話すためのトレーニングもしていく必要があります。
話すためのトレーニングは、瞬間英作文が最も効果的です。
瞬間英作文については「瞬間英作文トレーニングの効果は?やってみて感じた効果4つ」の記事に詳しく書いているので、よかったら見てみてください。
瞬間英作文トレーニングの効果は?やってみて感じた効果4つ多読にチャレンジ
英会話が目的ではなく、英語のニュースが読めるようになりたい人は多読にチャレンジするがいいですね。
音読パッケージをこなしたことで、英語の文章を読む体力がついています。
あとはひたすらたくさんの英文を読むことに集中していきましょう!
音読パッケージの効果は?音読パッケージを400時間やってみた