こんにちは、つなかん(@tunakan758)です。
群馬県富岡市にある世界遺産・富岡製糸場へ行ってきました。
「富岡製糸場」という名前は聞いたことある人も多いかもしれませんね。
というのも、社会(日本史)の教科書に載ってますし、テストにやたら出てくるので覚えさせられた記憶があります(笑)。
それだけでなく、クイズ番組の問題としても出てきますしね。
さらに富岡製糸場は2014年に世界遺産として登録されたばかりなので、当時のニュースで見た記憶がある人もいるかもしれません。
この記事では、そんな世界遺産・富岡製糸場への行き方や所要時間・行ってきたときの様子なんかを紹介していきます。
富岡製糸場とは?
富岡製糸場は、明治5年に群馬県富岡市に建設された日本で初めての器械製糸工場です。
富岡製糸場が作られる以前の日本では、座繰製糸と言って、蚕のまゆから生糸をつくるのを全て人力で行なっていました。
当時の日本では、生糸が国外への主な輸出品だったのですが、全てが人力で作られるため品質にばらつきがあったんですね。
品質にばらつきがあると日本の生糸の国際的な評価も落ちてしまいます。
そこで計画されたのが、官営による器械製糸工場の建設でした。
器械製糸になると、これまで人力で行なっていた生糸をつくる作業が器械でできるため、人の手で作るよりも生産性が約2倍も上がったそうです。
品質のばらつきも少なくなり、生糸の国外輸出量も増え日本の生糸の評価も上がっていきました。
よって富岡製糸場の建設は、当時の日本の近代化を大きく支えることになりました。
富岡製糸場はその後、第二次大戦中も操業を続け、昭和62年の操業停止まで100年以上も稼働し続けました。
日本の近代化に大きく貢献した富岡製糸場は、2006年に国の重要文化財として指定されました。
さらに2014年には世界遺産として登録されるようになったのです。
富岡製糸場への行き方
車で行く場合
東京から行く場合、関越自動車道経由で約2時間
練馬IC→関越自動車道→藤岡JCT→上信越自動車道→富岡IC
富岡ICから約4kmで8分くらいで着きます。
富岡製糸場自体には駐車場がないので、近くの市営駐車場に止めるようにしましょう。
富岡製糸場見学のポイント
入場料
- 大人1000円
- 高校・大学生 250円
- 小・中学生 150円
値段を見て圧倒的にわかることですが、大人料金と学生料金で圧倒的な差があります。
学生のうちに行っておいた方がいいですね・・・(笑)。
また、西置繭所を見学する場合は別で200円かかるので注意です。
開場時間
午前9時から午後5時まで
最終入場は16時半まで
休場日
12月29日から31日まで
年末年始の休みに行こうと考えている人は要注意ですね!
ガイドツアー
200円追加するとガイドツアーに参加できます。
実際僕が行った日も多くのスタッフの方が案内していました。
僕は利用しませんでしたが、こういう歴史的建造物を見学する場合はガイドツアーに参加する方がいいなと思いました。
というのも、やはりただ建物だけを見ても「へぇ〜」としか思わないんですよね。
その建物がどういう役割を果たしてきて、どう歴史を担ってきたのかが分からないと深く興味が持てない。
こういうガイドの方は必ず僕らが「なるほど!」と思えるような情報を持ってます。
ガイドがいるのといないのとでは、やはりその歴史的建造物に対する興味も変わってくるので、こういう機会は利用したいなと思いました。
ガイドツアーだと自分のペースで回れないって人は、音声ガイド機も貸し出してくれてます。
こちらも200円で借りられますよ。
富岡製糸場を見学してきた
平日のお昼過ぎに着いたんですが、平日とあって比較的空いてたと思います。
世界遺産に登録された当初は行列ができるほどすごかったようなんですが、今ではそんなこともなく普通の観光地って感じです(笑)。
個人客よりも団体客が多い印象でした。
右の列に並んでるのはツアーで来てる人たちですからね。
入場券は入り口だけでなく周辺のお店でもあらかじめ買えるようですが、そこまで混んでなかったので普通に行って普通に入れます。
入場券を買って中に入ります。
小さくて見にくいですが、門の中央には富岡製糸場が建設された年である「明治5年」と書かれています。
レンガ造りのこの雰囲気が明治の建物らしさを感じさせます。妙にオシャレ。
富岡製糸場は順序①と②に分かれていて、写真中央の門をくぐると①、くぐらず写真左にずっと進んで行くと②になります。
①は主に展示室や生糸を作る前のまゆが保管されていた場所(東・西置繭所)が見学できます。
②は実際に生糸を作っていた繰糸所やブリュナ館などを見学します。
ここが東置繭所。
この東置繭所と反対にある西置繭所、そして繰糸所の3つは国宝としても登録されています。
長さは104mもあり、ここで大量のまゆが保管されていました。
実際中に入るとかなり広く感じますね。そりゃ104mありますもん。
2階部分がまゆの保管場所、1階部分が事務所として利用されていたようです。
この2階部分一帯、さらに東と西両方に保管されていたので、相当量のまゆを保管していたことがわかります。
さすが世界でも最大規模の製糸工場なだけありますね。
西置繭所も見学はできますが、保存修理中のため別途200円かかります。
まあいいかなと思って見学はしませんでした。なので外から外観だけパシャリ。
2019年春頃までなので、保存修理の様子は今しか見れないとも言えます。
こちらが繰糸所。
教科書の写真で出てくるところですね(笑)。
両隣をひたすらに機械が並んでいます。
繰糸所の長さは140mあり、ここでまゆから糸をとる作業が行われていました。
昭和62年(1987年)つまり約30年前までは実際に使われていたので、そこまで古さは感じません。
もちろん、建設されてから100年以上も稼働していれば技術も発展しますし、より生産性のある機械が導入されるのは自然なことです。
それでもやはり明治初期からずっとある建物に自分が実際にその場にいると、なんだかタイムスリップしたような気分になります。
最後に首長館(ブリュナ館)。
ここは富岡製糸場が建設された当初、生糸技術の指導者として雇われたフランス人のポール・ブリュナが住んでいた館です。
ブリュナが去った後は富岡製糸場に勤務していた女性(工女)たちの寄宿舎として利用されていたようです。
これは外から撮った写真ですけど、中にも入れて無料の特別展を見学できました。
終わりに
富岡製糸場の所要時間は、ざっくり回って1時間から1時間半くらいでした。
かなりざっくり紹介しましたが、他にも見学するところはいろいろあります。
世界遺産登録の記念碑なんかもあるんですが、ちょうど社会見学で来てる小学生が整列してて見れませんでした(笑)。
一般的な観光地ならまあこんなものですが、世界遺産として期待していくと正直なところ物足りなさはあるかもしれません。
というのも、富士山や厳島神社のように景色が素晴らしいということもありませんし、予備知識がないとただ建物を見て回って終わるだけになってしまいます。
歴史的建造物はその歴史を知って回るからこそ価値が出てきます。
自分も歴史の授業で知っただけの知識で見て回っただけで、後からいろいろ調べつつこの記事を書いてるんですが、先に勉強してから行けばもっと楽しめたのになーと感じています(笑)。
それこそ富岡製糸場はガイドツアーに参加して見学する方がいいですよ。
これから富岡製糸場に行ってみようと考えてる人はぜひ、200円かかりますけどガイドツアーで見学してみてください。
そのほうがきっとより楽しく富岡製糸場を回ることができますよ!
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