群馬県の世界遺産「富岡製糸場」を見学してきた【行き方・所要時間など】

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つなかん
つなかん

こんにちは、つなかんです。

この記事では、富岡製糸場への行き方や所要時間・行ってきたの様子などを紹介していきます

群馬県富岡市にある世界遺産「富岡製糸場」へ行ってきました。

富岡製糸場という名前は聞いたことある人が多いかもしれませんね。

社会(日本史)の教科書に載っていますし、テストによく出てくるので覚えた記憶があります(笑)。

それだけでなく、クイズ番組の問題としてもよく出題されますね。

富岡製糸場とは

富岡製糸場は、1872年(明治5年)に群馬県富岡市に建設された日本で初めての器械製糸工場です

富岡製糸場ができる以前の日本では、座繰(ざぐり)製糸と言って、生糸は全て手作業で作られていました。

当時の日本では、生糸が国外への主な輸出品だったのですが、全てが人力なために品質にばらつきがあったんですね。

品質にばらつきがあると、製品に良し悪しが出て、日本の生糸の国際的な評価も落ちてしまいます。

そこで計画されたのが、器械製糸工場の建設でした。

器械製糸になると、これまで人力だった生糸をつくる作業が器械でできるため、人の手で作るよりも生産性が約2倍上がったそうです

品質のばらつきも少なくなり、さらに生糸の国外輸出量も増えて日本の生糸の国際的評価も上がっていきました。

そのため富岡製糸場は、当時の日本の近代化に大きく貢献しました。

富岡製糸場はその後、第二次大戦中も操業を続け、1987年(昭和62年)の操業停止まで100年以上も稼働し続けました

日本の近代化に大きく貢献した富岡製糸場は、2006年に国の重要文化財として指定されました。

そして2014年には世界文化遺産として登録されるようになったのです。

富岡製糸場への行き方

車で行く場合

東京から行く場合、関越自動車道経由で約2時間

練馬IC→関越自動車道→藤岡JCT→上信越自動車道→富岡IC

富岡ICから約4kmで8分ほどで到着です。

富岡製糸場自体には駐車場がないので、近くの市営駐車場に止めましょう

富岡製糸場見学のポイント

入場料

  • 大人 1000円
  • 高校・大学生 250円(要学生証)
  • 小・中学生 150円

大人と学生で、けっこうな差があります。

学生の方は学生のうちに見学しておいたほうがいいでしょう。250円で世界遺産を見学できる場所はなかなかありません。

開場時間

9時から17時まで

最終入場は16時30分まで

休場日

12月29日から31日まで

年末の休みに行こうと考えている人は要注意。

ガイドツアー

200円追加するとガイドツアーに参加できます

実際に僕が行った日も多くのスタッフの方が案内していました。

僕は利用しませんでしたが、こうした歴史的建造物を見学する場合は、ガイドツアーに参加する方がいいなと感じました

なぜなら、やはり建物だけを見ても「へぇ〜」としか思わないんですよね。

その建物がどのような役割を果たしてきて、どう歴史を担ってきたのかが分からないと深く興味が持てません。

こうしたガイドの方々は僕らが「なるほど!」と思えるような情報を持っています。

ガイドがあるのとないのでは、その歴史的建造物に対する興味も変わってくるので、今後はこういう機会は利用したいなと感じました。

ガイドツアーだと自分のペースで回れないと感じる方は、音声ガイド機も貸し出してあります。

こちらも200円で借りられますよ。

富岡製糸場を見学した際の様子

平日のお昼過ぎに着いたのですが、平日とあって比較的空いていたと思います。

世界遺産に登録された当初は行列ができるほどすごかったようなんですが、今ではそんなことはなく普通の観光地といった雰囲気です。

個人客よりも団体客が多い印象でした。

右の列に並んでるのはツアーで来てる人たちですね。

入場券は入り口だけでなく、周辺のお店でも買えるようですが、そこまで混んでなかったので普通に行って普通に入れました。

入場券を買って中に入ります。

小さくて写真では見えませんが、門の中央に富岡製糸場が建設された年である「明治5年」と書かれています。

レンガ造りのこの雰囲気が、明治の建物らしさを感じさせますね。

富岡製糸場は順序①と②に分かれていて、写真中央の門をくぐると①、くぐらず写真左にずっと進んで行くと②になります。

①は主に、「展示室」や「生糸を作る前のまゆが保管されていた場所(東・西置繭所)」が見学できます。

②では、実際に生糸を作っていた「繰糸所」や「ブリュナ館」などを見学します。

ここが「東置繭所」です。

この「東置繭所」と反対にある「西置繭所」、そして「繰糸所」の3つは、国宝としても登録されています

長さは104mもあり、ここで大量のまゆが保管されていました。

実際中に入るとかなり広く感じますね。

2階部分がまゆの保管場所、1階部分が事務所として利用されていたようです。

この2階部分と、さらに東と西両方に保管されていたので、相当な量のまゆが保管されていたことがわかります。

さすが世界でも最大規模の製糸工場なだけありますね。

こちらが「繰糸所」。

教科書の写真でもよく見るところですね(笑)。

通路の両隣にひたすら機械が並んでいます。

繰糸所の長さは140mあり、ここでまゆから糸をとる作業が行われていました。

昭和62年(1987年)、つまり約35年前まで実際に使われていたので、そこまで古さは感じませんでした。

もちろん、建設されてから100年以上も経てば技術も発展しますし、より生産性の高い機械が導入されるのは自然なことです。

それでも、明治時代からずっとある建物に自分が実際に立っていると、その時代にタイムスリップしたような気分になります。

最後にこちらは「首長館(ブリュナ館)」。

ここは富岡製糸場が建設された当初、生糸技術の指導者として雇われたフランス人のポール・ブリュナが住んでいた館です。

ブリュナが去った後は富岡製糸場に勤務していた女性(工女)たちの寄宿舎として利用されていたようです。

こちらは外から撮った写真ですが、中にも入れます。無料の特別展を見学できました。

終わりに

富岡製糸場の所要時間は、ゆっくり回って1時間半ほどでした。

かなりざっくりと紹介しましたが、他にも見学するところはいろいろあります。

世界遺産登録の記念碑などもありますが、ちょうど社会見学で来てる小学生たちが整列していたので見れませんでした(笑)。

正直なところ、一般的な観光地ならこんなものですが、世界遺産と期待していくと少し物足りなさはあるかもしれません。

富士山や厳島神社のように景色が素晴らしいわけではありませんし、予備知識がないと、ただ建物を見て回って終わるだけになってしまいます。

歴史的な建物はその歴史を知って回るからこそ訪れる価値が出てきます。

つなかん
つなかん

後からいろいろ調べつつこの記事を書いてるんですが、先に勉強してから行けばもっと楽しめたのになと感じています(笑)。

そう感じたからこそ、これから富岡製糸場に行く方には、富岡製糸場はガイドツアーに参加することをおすすめしたいです。

これから富岡製糸場に行ってみようと考えてる人はぜひ、ガイドツアーで見学してみてください。

そのほうがきっとより楽しく富岡製糸場を回ることができますよ。